1日8000円の浪費?
実に14日ぶりのブログになる。
3月3日、母が永眠した。
死因は急性リンパ性白血病。
1年と1カ月に渡る闘病の末、最後は緩和ケアという余命を苦しまずに終えるという選択をした直後の最後だった。
私は50才なのだが、やはり母の死は辛い。
母は発病までは病気一つなく、とても元気だっただけに残念だ。
闘病の間、母は毎日、闘病日誌をつけていた。
大学ノート6冊分である。
少しだけ目を通したが、その病との壮絶な戦いが克明に記録されていて全てを読むにはまだ心の準備が足りない。
母は最後まで私や家族に弱気なところを見せなかった。
武士のような潔さであった。
もう少し時間が経って落ち着いたら、別のテーマで紹介したい。
今、まさに病気と闘っている方や、医療従事者に参考情報として役立てられればと思う。
さて、今日の本題だが、時間の浪費について書いてみる。
え?なんのこと?
順を追って説明してみる。
昨年10月に最低賃金の改定が行われたことはみなさんご存知だと思う。
私の住む神奈川県は時給930円になった。
次に、日本の法定労働時間はどのくらいかというと、1日8時間、週40時間である。
年間労働時間にすると1880時間。
ところで、人は必ず寝ないと死んでしまう。
健康を維持するための理想の睡眠時間は6〜8時間の間だそうだ。
一方で、昨年の厚労省のデータによると、日本人の4割が睡眠6時間を割っているらしい。
なのでとりあえず1日に睡眠にあてる時間を6時間に設定すると、
年間睡眠時間は2190時間。
最後に1年を時間に換算すると8760時間。
ここから睡眠時間を引いた6570時間はみんな起きて何かをしているわけだ。
そしてさらに法定労働時間1880時間を引いた残りの4690時間は、本来自分が自由に使える時間だ。
仮に年間100日の休日とすると2400時間は休日分の時間。
残りの自由な2290時間は平日1日に平均すると8.6時間もある。
平日に自由に使える時間は1日8時間強。
神奈川県の最低賃金930円で換算しても約8000円になる価値ある時間。
この自由に使えるはずの時間はいったいどこにいってしまったのか。
朝の身支度をする時間。
通勤で消える時間。
食事に費やす時間。
残業に使う時間。
退社後に仕事関係に費やす時間。
何もしないでぼーっとしている時間。
どう使おうが、時間は止まることなく消えていく。
そして時間は浪費されていく。
ちなみにこの自由時間も全て労働に費やすと、法定労働分も含めて3,878,100円。
もし年収がこの金額を超えているならまだ諦めもつくかもしれないが、
今の日本には、休日も返上し寝る時間を削ってもこの金額に追いつかないという人もたくさんいるだろう。
さあ、もう一度自分の大切な時間を考えてみよう。
時間だけはみな等しく消えていく。
自分が生きている時間にも限りがある。
このまま時間を浪費していてよいのか。
最低時給以上の価値あるなにかに費やしたい。
というわけで、明日からプログラミングの勉強を再開することにしたのである。
今日からやらないところが私の浪費でもあるのだが。